2024.2.4 posted

龍の話〜乾為天（けんいてん）｜天空洞の「ちょっと氣になる話」187

氣になる話

こんにちは

新しいスタートだね

本は捨てられないよねー。でも手放していかないといけないからね。ちなみに僕はこないだCDを手放しました！

『易経（えききょう）』の『乾為天（けんいてん）』の最初には龍の話が載っています。水の中に潜んでいる龍は、まず水からバシャと出て飛ぶ練習をする。それがうまくいくようになると、水から出て、そのまま天に登りながら飛ぶ。でもそこで油断するとすぐに落ちちゃうよ、という話なんですけれど…

そう。で、そこには人生訓があって。志をしっかり持って夢を温めてから、水からバシャっと出る。そしての世の中を見渡しながら天に登っていく練習をしよう、というわけですよ

うん。しかも飛んでいる時には雲を大事にしなきゃいけない。龍は雲があってこそ飛べるから、龍と雲はセットなの。だから雲＝周りの人たちを邪険にしながら「俺は一人で飛ぶんだー！」なんてやってると、周りの人が誰もいなくなっちゃう

そうそう。でさ、天空洞に10代の悩める少年少女の患者さんがいらした時にこの話をするんだよね。「まずは志を持とうよ。焦ることないよ。楽しいことをやっていこうよ」という風に。するとみんななんとなく元気になっていくというか…

でも、頭が痛いから頭のどこかが悪いとか、目が悪いから目のどこかがおかしいとか、そういうわけじゃないんだよね。話を聞きながらその根本を探ると、結局は「不安」「今の場所が面白くない」「辛い」っていうようなことにつながっていくんですよ

うん、そうだね。やっぱりさ、楽しく飛べるためには「俺が、俺が」じゃなくて、周りの人に愛と感謝とリスペクトを持っていかないと。今年もそういうところを忘れずにいきたいなと思いますね～

はい、ありがとうございました～！